血餅が取れたのに痛くないのは大丈夫?抜歯後の正しい判断と対処法

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血餅が取れたのに痛くないのは大丈夫?抜歯後の正しい判断と対処法

–目次—————————————

◆そもそも血餅とは?

◆血餅が取れても痛くない理由は?考えられる3つの状態

◆血餅が取れたらドライソケットに注意!

◆血餅が取れないようにする方法

◆血餅の色が変わった?色の見え方と判断のポイント

◆血餅が取れて痛くなくても異変を感じたら歯科医院へ

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抜歯後、「血餅が取れたかも」と不安になる方は多くいます。

しかも痛みがない場合、「このまま放置して大丈夫なのか」と判断に迷ってしまいがち。

 

血餅は治癒に欠かせない存在ですが、痛みの有無だけでは状態を見極めるのは困難です。

この記事では、血餅が取れたように見えても痛くない理由を中心に、見落としがちな注意点や受診の目安をわかりやすく解説します。

 

 

◆そもそも血餅とは?

血餅とは、抜歯後に出血が止まりかけた際に血液中の成分が固まってできる膜です。

その姿はいわば体が作る「かさぶた」のようなもので、傷を閉じて細菌の侵入や外部刺激から守ってくれます。

目には見えにくいけれど、治癒には欠かせない存在です。

 

血餅ができることで、血液中のフィブリンや血小板が抜歯槽をふさぎ、傷口の防御と修復を後押しします。

その結果、歯茎が順調に再生しやすくなるのです。

血餅がないと感染やドライソケットなどリスクが高まり、治癒が遅れる可能性が出てしまいます。

 

 

◆血餅が取れても痛くない理由は?考えられる3つの状態

「血餅が剥がれたのに痛くない」と感じる場合、いくつかの可能性が考えられます。

ここでは、状態ごとの違いを見ていきましょう。

 

①血餅が実は残っている

抜歯後の見た目は血餅が剥がれたように見えても、実際には内部で残っていることがあります。

歯茎の中に薄く張りついている場合もあり、素人目では見分けがつかないことも。

その場合、痛みがないのも自然なことといえるでしょう。

血餅がまだ機能している可能性が十分にあります。

 

②傷がふさがり始めている

少し時間が経っていれば、血餅が抜歯部の表面で吸収され、傷口が肉芽組織でふさがり始めている可能性もあります。

見た目では血餅がないように見えても、実際には治癒過程が順調に進んでいる状態かもしれません。

 

③血餅が取れているがまだ症状が出ていない

一見、問題がないようでも、血餅が完全に取れてしまっているケースもあります。

この場合、初期は痛みが出ないこともありますが、数日後に「ドライソケット」と呼ばれる強い痛みを伴う状態に進行することがあります。

今は痛くなくても、経過観察は欠かせません。

 

 

◆血餅が取れたらドライソケットに注意!

血餅が失われた後、最も気をつけたいのがドライソケットです。

早期に異変を見つけられるよう、その特徴を押さえておきましょう。

 

ドライソケットとは何か?

ドライソケット(顎骨露出症)は、血餅が剥がれてしまい、傷が露出したまま治癒できない状態です。

強い痛みや違和感が続くのが特徴で、抜歯後3~5日ほどで痛みが悪化することが多いです。

 

痛み・臭い・腫れが出たらすぐ受診を

下記のような症状はありませんか?

 

・痛みが日に日に強くなる

・患部から嫌な臭いがする

・口の中が腫れている

・冷たいものや風でしみる

 

このような症状がある場合、早めに歯科医院を受診してください。

ドライソケットは放置しても改善しないため、処置が必要です。

 

 

◆血餅が取れないようにする方法

血餅を守り、ドライソケットを防ぐためには、日常のちょっとした注意が重要です。

今日から意識して取り組んでみましょう。

 

うがい・食事・舌や指で触れないことが重要

うがいは優しく控えめにし、食事では硬いものを避け、抜歯部分に直接当てないようにしましょう。

また、舌や指で触れないことも大切です。

こうした配慮が血餅を守ります。

 

運動・喫煙・飲酒を避ける

激しい運動は血行を促して出血や血餅剥がれのリスクを高めます。

喫煙や飲酒も血管を収縮させて回復を遅らせるおそれがあります。

このような行為を控えることで、治癒環境を整えることが期待できます。

 

 

◆血餅の色が変わった?色の見え方と判断のポイント

抜歯した部分の色の変化に、不安になっていませんか?

「白く見える」「黒っぽい」など、色の変化に戸惑う人は多いですが、必ずしも異常ではありません。

ここでは、色の変化について見ていきましょう。

 

白い=治癒のサイン、黒い=血液成分の酸化

血餅が白っぽくなるのは、肉芽組織やリンパ液の影響で治癒が進んでいるサインと考えられます。

一方、血餅が黒ずんで見えるのは、血液成分が酸化しているためで、必ずしも悪化を意味しません。

色だけに左右されず、他の症状と併せて判断しましょう。

 

色の変化と危険な兆候の見極め方

白や黒の変化に加え、痛みが強くなったり腫れていたり、口臭が気になる場合は要注意です。

色の変化だけでなく、症状の進行や本人の感じる違和感を総合的に判断することが大切です。

異変があれば受診をおすすめします。

 

 

◆血餅が取れて痛くなくても異変を感じたら歯科医院へ

血餅が取れたように見えても痛みがなければ、すでに治癒が進んでいる可能性があり、過度に心配する必要はありません。

ただし、見た目だけでは判断が難しいため、セルフケアを続けながら慎重に様子を見ましょう。

 

一方で、強い痛みや腫れ、口臭などの異変を感じた場合は、ドライソケットなどのリスクもあるため、早めに歯科医院へ相談することが重要です。

適切な対応が早期回復につながります。

 

千葉県白井市や西白井付近にお住まいで、血餅やドライソケットが気になる方は、けやき台鈴木歯科へご相談ください。

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記事の監修

けやき台鈴木歯科

院長
鈴木哲史

昭和大学歯学部を卒業後、西白井駅に開業して20年以上。
地域の方々に寄り添える歯科医院を目指し、虫歯治療や歯周病など幅広い診療を行っております。