親知らず抜歯後の「血餅」はいつまで残る?自然治癒の流れと注意するポイントを解説

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親知らず抜歯後の「血餅」はいつまで残る?自然治癒の流れと注意するポイントを解説

–目次—————————————

◆血餅はいつできて、いつまで残るのか?

◆血餅が取れたら危険?

◆血餅を守るには?

◆血餅は抜歯後1週間ほどで組織に変化していく

———————————————

 

「抜歯後の穴に黒いものが…これって大丈夫?」

親知らずを抜いたあと、多くの人が不安に感じるのが「血餅(けっぺい)」の存在です。

 

放っておくべきか、取ってしまっていいのか。

いつまで残るのかもわからず、気になる方は少なくありません。

今回は、血餅の正体と治癒の流れ、注意すべきポイントをわかりやすく解説します。

 

 

◆血餅はいつできて、いつまで残るのか?

血餅は最初の1週間にでき、その後1カ月で見た目が落ち着き、内部は半年〜1年程度かけて完全に治っていくのが自然な流れです。

ここでは、血餅の見た目と役割の変化について、順を追って詳しく見ていきましょう。

 

血餅ができるタイミングと初期の役割

血餅は抜歯直後から1〜2日以内に形成され、傷口を保護する重要な役割を果たします。

これがないと傷が露出し、外部からの刺激や感染のリスクが高まります。

血餅が正常に形成されることが、治癒の第一歩といえるでしょう。

 

形成後の変化と治癒のステップ

抜歯から3〜4日後には、血餅の表面に白っぽい膜ができ始め、上皮が再生されていきます。

1週間もすれば血餅は肉芽組織に置き換わり、しっかりと定着します。

 

このころになると、通常の生活に戻れる方も増えてくるでしょう。

 

長期的な回復と歯茎の再生

さらに、2週間〜1ヶ月ほどで穴は徐々に歯茎で覆われていき、目に見える穴は小さくなります。

ただし内部の骨が完全に再生されるには半年〜1年かかるのが一般的です。

見た目が治ったからといって油断せず、定期的な経過観察を行いましょう。

 

 

◆血餅が取れたら危険?

「いつの間にか黒いかさぶたが消えた」「急にズキズキ痛み出した」

このような症状が出た場合、ドライソケットの可能性があります。

 

ドライソケットの仕組みと発症タイミング

血餅が剥がれると、抜歯した穴の骨がむき出しになります。

通常は血餅が患部を覆っているため保護されていますが、それが失われると外部刺激に対して無防備な状態となり、強い痛みや違和感が出るのです。

発症のタイミングは、抜歯後2〜4日が多く、この期間に強い痛みが出た場合は注意が必要です。

 

主な症状と見分け方のポイント

ドライソケットの代表的な症状は、ズキズキとした鋭い痛みの持続、傷口の悪臭、骨が露出して見える白っぽい穴などが挙げられます。

鎮痛剤が効きにくく、日を追うごとに痛みが悪化するのも特徴です。

このような症状が出たら、自己判断せず速やかに歯科を受診しましょう。

 

適切な処置と回復のためにできること

一度剥がれた血餅は自然に戻らないため、歯科医院での専門的な処置が必要になります。

消毒後に患部へ保護材を詰めたり、抗生物質や鎮痛剤で炎症と痛みを抑えたりする対処が一般的です。

放置すると治癒が遅れ、2週間以上苦しむケースもあるため、早めの対応が重要です。

 

 

◆血餅を守るには?

血餅は非常にデリケートです。

小さな刺激でも剥がれてしまうため、抜歯後しばらくは慎重にケアしましょう。

 

避けたい行動

特に避けたい行動には、以下のようなものがあります。

 

・強く口をゆすぐ

・ストローやペットボトルでの吸引

・舌や指で患部に触れる

・熱い飲食、喫煙、飲酒

・激しい運動や長風呂など血流を促進する行為

 

注意するポイント

代わりに、治癒を助けるためには以下の点を意識しましょう。

 

・うがいは軽く、指示があるまで控える

・食事は常温〜冷たく柔らかいものを選ぶ

・歯磨きは患部を避け、周囲のみをやさしく行う

・処方された薬は必ず指示通りに服用する

・無理せず安静を心がける

 

このようなポイントを守れば、血餅が安定し、治癒も順調に進みます。

何気ない習慣が影響するからこそ、意識的に注意したいところです。

 

 

◆血餅は抜歯後1週間ほどで組織に変化していく

親知らずの抜歯後にできる血餅は、自然治癒の最初の一歩です。

約1週間で組織に変化し、1カ月ほどで見た目が改善され、半年〜1年程度で内部も整っていきます。

この血餅を守ることが、痛みや炎症を防ぐもっとも確実な方法です。

 

不安を感じやすい期間ですが、正しい知識があれば心構えも違ってきます。

痛みが強い・治らないと感じた場合は、我慢せず早めに歯科医を頼りましょう。

 

千葉県白井市や西白井付近にお住まいで、抜歯後の血餅が気になる方は、けやき台鈴木歯科へご相談ください。

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記事の監修

けやき台鈴木歯科

院長
鈴木哲史

昭和大学歯学部を卒業後、西白井駅に開業して20年以上。
地域の方々に寄り添える歯科医院を目指し、虫歯治療や歯周病など幅広い診療を行っております。